「どうして・・・?」 私がそう呟くと・・・ 『それは神崎征四郎(かんざき せいしろ)の唯一の血縁の方だからです』 そんな声が聞こえて 病室のドアの方を見ると・・・ 「久遠京(くどう きょう)さん?」 お母さんの仕事仲間だと言っていた人。 幼い頃から顔なじみである・・・ 「神崎征四郎?」 『支喜様のおじい様です』