冬休みも終わり。

3学期に移ったある日・・・――



―プルルルル



「親父?」


普段は俺に電話なんてかけてこない
親父が電話をしてきた。


少し不信感を覚えつつも電話に出た。




「もしもし?」


《楓か?実は大事な話が合ってな?》


「何?」


《時間無いから、率直に言う。
お前、留学しろ》



・・・―留学?



その言葉を聞き。


最初に浮かび上がった顔は支喜だった。