あの日から6日が経つ。
今日もまた、薫とメール。
最近あたしは、薫とのメールを
純粋に楽しめなくなっていた。
ちょっと返信の時間をあけるだけで
―何してるん??
ご飯だから返事遅れると言えば
―終わったらメールしてな?
お風呂の時も同様に
―上がったらメールな?
はっきり言って苦痛だったし怖かった。
自由が無くなったみたいで。
だから、翌日あたしは、
彼氏が出来たからと嘘を吐き、
薫とのメールをやめた。
でもなぜかアドレスは消せなかった...
確かに怖かった。
でもやっぱり、
楽しい時間も確実にあったから。
薫はやさしくて、
お兄ちゃんみたいで。
だから、完全に存在を消してしまうことが
出来なかったんだと思う。
ごめんなさい。
嘘吐いてごめんなさい。
怖かったんだ。すごく。
でも薫...??
楽しい時間も、確かにあったよ。
短い間だったけど
本当にありがとう。
