振り返れば…


多分、アイツは笑っている。



何度か…



後ろから大声で叫ばれて、アイツは叫ぶ時必ず笑ってる…


きっと、ムカつくくらい優しい笑顔で笑ってるんだ。


一体何のつもりなんだろう?



『あぁ~もぅ!!』



と言いながら地団太を踏んだ。



これ以上、アイツの事なんて考えたくないのに、イヤな奴程思い浮かぶもので…


私の頭はもっと柔軟にはなってくれないのだろうかと、切に思った。