。。くすぐったい。。





そんな感覚で目がさめた。





寝ぼけながらも少しずつ目を開けていく。





「!?」


私の顔から数センチの所にいたソレに、危うく声をあげそうになる。





(…犬?)





よく見てみると、丸まってスヤスヤと眠るダックスフントがいた。






わけがわからないまま、視線だけゆっくりと部屋にむける。

視界には、観葉植物がひとつと自分の寝ているベッド以外何も入ってこない。





(ここどこ。。?)





私は寝返りをうつように振り返った。




「ひゃっ!!」



思わずどこから出したのかわからない声が出る。







「おはよう。」
そこには、やけに爽やかに微笑みかける、BAR TOMATOのマスターの姿があった。