「はい、…失礼します」 ピッという機械音と共に電話を切り、俺は側に用意してあった黒のキャリーケースのバッグと車のキーを掴んで我が家を後にした。 …俺がいる“桑田組”は、上層にいる桑田組幹部数名しかしらないトップシークレットがある。 『ニュースです。株式会社、桑田コーポレーション社長、桑田……』 車のキーを指し込んで一般道を抜ける。 朝のラッシュに被らないように組に向かうことはもう慣れたもので、俺はスイスイと裏道を使いながらいつも通り組へと向かっていた。