姫の彼氏は意地悪王子

「やっと思い出した??」

「あぁ」

「あの~」

さっき俺がぶつかったであろう
女がボソボソ喋ってる
俺等を不審に思ったのか
声をかけてきた。

「あぁ~ごめんごめんッ!!
 俺の名前は
 野咲 剣斗(ノザキケント)
 こいつは
 霧野 舜斗(キリノシュント)
 ほら、お前も!!」

なんで俺の紹介までしてんだよ。
挨拶ってめんどくせぇ。

「あぁ。よろしく」

俺はぶっきらぼうに言った。

「君たちは??」

「あたしは
 椿 未音
 よろしくね?」

椿 未音ね。
どっかで聞いたことある名前だな。
まぁいっか。

「あたしは、
 希乃 瑠華」

こっちの女はめっちゃ警戒してんな。
笑顔だけど怖い。

「未音ちゃんに
 瑠華ちゃんね♪
 二人とも名前通り
 可愛いね♪♪」