「ほら、のれ。」
バタンッ
いきなり駅の駐車場に連れて行かれたあたし。
リュウが白い車のドアを開ける。
もしかして、これ・・・リュウの車?
「リュウの車なの?」
シートベルトをしながら隣のリュウに聞く。
「ほかにだれのがあんだよ。
俺、いっとくけど免許持ってるからな。ちなみにこの車は親が買った。」
そっか・・・18歳だもんな・・・
免許はとれる年齢か。
ってかリュウの運転、荒らそうで怖いんだけど・・・
「んな心配すんなって。大丈夫。安全運転すっから!」
ニコッ
ドキッ
ほんとにあたしは単純なんだと、あらためて認識させられちゃう。
リュウはほんとに安全運転で。
真剣な横顔はきっと誰がみてもカッコイイと思う顔だった。


