ふととなりでヘアとメイクをしてもらっている砂月ちゃんは、緊張で顔が引きつっている。 「砂月ちゃん、どうしてオーディション受けたの?」 あたしは砂月ちゃんに声をかける。 「え~っと・・ 芽依さんにすっごいあこがれてたんです」 えっ!? 砂月ちゃん、ありがとう。 「敬語じゃなくていいよ。 あと、さんってつけるのやめてもらっていい?」 ここは大人の貫禄? いや、そんなことないか。