FORTH〔前編〕



「天使の力って
なんでも出来るんだな…」



舵は花を見ながら呟いた





「そんな事は無い…
本来有っては為らない
力なんだから…」




自然の理を犯した
異能な力




だから争いが生まれる





「俺は…セナならその
力を良い方に使える
んじゃないかって
思うんだけどね」




舵は優しく笑った





あたしなら……?





「稟音もセナも
待たせてごめんな!」



舵がニカッと笑って
稟音の頭を撫でる






「……………」



だが稟音は何も話さず
黙っている