あたしの心配ばかりして
なんて優しい子なんだろう



「ごめん……舵…稟音…」


セナは頭を下げた




「気にしなくていい
セナにもなんかこう
いろいろあんだろ?」




舵は優しく笑って
セナの頭を撫でた






「行こう?セナ!」




稟音があたしの
手を引っ張る






「ほら手!迷子に
なるだろ!」



舵は悪戯に笑った





「あたしはもう18だ
迷子にはならない!」



あたしは舵を睨むけど
舵は嫌な顔せず
あたしの手を掴んだ