「よかった………」




そう言って
ニコッと笑った







「ん…………ユ……ナ…」




寝ているセナは
うわごとでそう言った








「ユナ………?」





どこかで聞いたような…







誰だったか……







「気のせい…か……」





舵は気にせず
セナを抱えて歩きだした