先生は私のブラウスのボタンを器用に外して行く。



「…やっ、…先生…っ。」


「美佳、怖い?」



私は先生の服をぎゅっと掴んだ。



「大丈夫だよ…今日は何もしねぇから。」



そう言って先生はいつもみたいに優しく微笑んでくれた。



私の乱れた制服を直してくれた。



「先生…ありがとう。」



「美佳っ……。」




「ん?―――――。」






先生と、



唇と唇が重なった。




「んっ…、先、生っ…。」



なかなか離してくれない。



やっと離してくれたと思ったら、今度は強く


抱きしめてくれた。




「美佳ぁ…大好き。すっげぇ愛してる。」




「私も愛してるもん。先生に負けないくらい先生を。」




「美佳?先生じゃなくて、光一って呼んでくんない?」



「無理だよそんなの…恥ずかしくて言えないっ。」



「だめ。ちゃんと言って?」





こんな意地悪な先生も好き…。





「……こ、光一くん?」



先生とあんまり歳変わらないし


光一くんって呼んでも、そんなに違和感はない。


「なんでくんが付くんだよ?」



はははって笑う先生。




「だって、先生だし…呼び捨てはだめかなって思って…。」




何故か先生が赤くなる。



「美佳可愛いよ。」




また恥ずかしい事を言う先生でした。