バンっっ・・・
扉があき少し胸元がはだけたコーキがやって来た。
『え?』
驚いたように目を丸くして
おばさんと私を見るコーキに笑ってしまった。
『いや‥もう何というか‥』
『わかるわかる、カレンちゃんが心配なのよね、うん』
『まぁ、はい‥』
おばさんとコーキの会話が益々笑いを誘う。
何か嬉しかったな。
あんな風に焦って探してくれるなんて。
普段冷静なのにね。
『いま妊娠何ヶ月?』
『あー‥3ヶ月です』
『あらー、これからお腹も大きくなるわね』
何だろう。
このおばさんの笑顔や声は凄く安心する。
だから、決めた。
『私、ここで産みます』
最初は吃驚しながらも笑ってくれたおばさんにホッとした。
コーキはもちろん賛成らしい。
まぁ、反対でも従わないけど。

