この良いムードを壊すように‥


♪♪♪~

携帯が鳴る。

『もしもし‥』

『あのね、杏里ちゃん陣痛きたらしいから病院向かうわよ』

『え?産まれるの?』

『そうみたい、予定日から三日遅れてるみたいだし
間違いないみたいよ』

『そうなんだ‥』

『二人でマンションの外来なさい、車停めてあるから』

『はーい‥』

杏里、赤ちゃん‥産まれるんだ‥

『杏里陣痛きたって、一緒に来てくれる?』

『ん、行くか』

下に降りると手を振るママがいた。

『娘をよろしくお願いします』
いつになく照れ臭そうに言ったママが可愛かった。