返事の代わりに触れ合った唇が
これからの快楽の幕開けだった。
『ん…はぁ…いった…』
久しぶりの挿入を舐めていた、完全に。
痛い…
口を開こうとしたコーキの唇に指をあてて遮る
もう言葉なんて予想出来る。
『ならゆっくりするか?』とかきっとそんなの。
『明日から…
離れ離…れだ‥から痛い…くら…いが丁度いいの…
ん″ー…』
途切れ途切れになりながら必死に言葉を伝えた。
頭を撫でながら小さく頷いたコーキの首に手を回した。
もう、痛みとか別にいい。
『ん″…あっっ…』
痛みはやがて摩擦の気持ちよさに変わっていく。
愛や恋が存在しない。
ベッドではみんな霞んでて
確かに見えるのはやっぱり相手だけ。
ベッドで愛を伝えあう行為に実は愛や恋は戯言のようで。
ただ曖昧な全ての中に
繋がりあう体と気持ちが愛なんだとセックスは人を錯覚させる。