続・彼女が愛した温もり



『どうして無理やりでも場所聞かないの‥』

なんて誰も言わなかった

杏里ちゃんもカレンのお母さんもみんな

『無事で良かった』と一言いい
俺を責めなかった


それから警察には連絡はしないと決め
カレンの帰りを待つ日々が始まった

でも、毎日毎日心配でついつい警察に電話しそうな自分がいた。

当然、俺からカレンへ電話しても出ない。

いつの間にか一人になるのが嫌で
兄貴の家に泊まっていた