Infinity blood ~孤高の吸血鬼は蒼い月夜に踊る~


小憎たらしい子供(ガキ)だと
内心毒づいたディーノに
それさえも煽りであるかのように
青年はニヤリと笑んで見せた。


「どのようなパーティを御所望で?」

「言わずとも分かっているんだろう?」


ガタガタと震え始めるレディを抑え込むように
その柄をギュッと握りしめるディーノに
青年はクックと肩を揺らして笑うと


「血(ブラッド)はお好きですか?」


と問うた。


「誰に質問しているんだ、おまえは?」

「いいえぇ。
誰も王のお食事されている姿を見たことがないのでね。
少し興味があったのですよ」


青年は少し顎を持ち上げ
挑発するようにまた笑う。


「王には本当は牙などないのかと思いまして」


その言葉にディーノの理性がブッツリと太い音を立てて千切れる。


ブンッと宙を掻き切る音が闇夜に響く。


「チッ!!」


手ごたえのない感覚にディーノは大きく舌を打った。