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金色の髪が深い闇の中で
異様なほどの光を放ちながら
そこに存在していた。
纏う空気も、何もかもが圧倒的な力を放っていた。
気圧される!!
そんな気持ちになったのはディーノ自身、二回目のことだった。
ちらりと嫌な記憶が蘇り
ディーノはチッと小さく舌打ちした。
「ディーノ=オルケノス。
貴方に会えて光栄です」
目の前の青年は、深々とそれは丁寧にお辞儀をしてみせた。
その姿はこれからダンスの申し出をするかのようであり
ディーノは相手を睨みながら
それでも口元に笑みを湛えて見せた。
「それはこちらも同じだよ。
ダウルレードのお坊ちゃん」
からかうようにそう言ったディーノに
しかし相手の青年は一つも顔いろを変えることはなかった。
不快でも、嫌悪でもなく
ただ微笑を湛え
それでもディーノに対して敬意を払うフリをしてみせる青年に
ディーノは反吐が出そうだと心底思った。
「今日は供連れだと思いませんでしたよ。
一人では心細かったのですか?」
青年の言葉をディーノは鼻先で蹴って見せた。
「たまにはパーティもよかろうと思ってね」



