「お昼お邪魔してすみませんでした」
軽く頭を下げられ、食堂の出入口へと歩いていった2人。
……どうすれば、良いのだろう。
と言うか、清水先生の奥さんも元々患者さんだったって事が驚きだな。
「おかえりー秋!」
「……また来てたの」
いろいろと悩みながらも仕事を終わらせて何日か空けた家に帰ってみれば、聖がベッドに寝転んでいて。
はぁーと溜息を吐きながらも部屋着に着替える。
「や、あの後どうなったかが心配でさー?
気になって電話しても全然出ないし」
「あ。そっか」
スーツから携帯を取り出して、開く。
「ごめん、ずっと電源切ってた」
「携帯持つ意味ねーじゃんか」
ハハっと笑いながらまたお菓子の袋を開けはじめる聖。



