入り口にいたスタッフに岡本さんがチケットを差し出して中に入る。
白い作られた壁に、額に入った写真が一定の間隔で並べられていた。
どの写真も綺麗。
「写真でここまで綺麗に写せるんですねー」
写真に近付いて星を見れば、小さい星も細かく撮影されている。
ずっと見ていたら、コンタクトをしているせいで目が乾いた。
「うわ……目、乾いた」
やっぱりコンタクトは、便利は便利だけど乾きやすい。
乾いたことでぼやけてしまった視界をどうにかしようと瞬きを繰り返していたら、
「何でメガネじゃないの?」
と横から岡本さん。
「コンタクトの方が良いって岡本さんが言ったからコンタクトにしてみたんですよ!
で、病院に行ったら岡本さんがいなくて。ここに来た」
聖の口実を利用させて貰う。
「は? 高橋、病院行ったの?」



