あさみちゃんに呼ばれて近寄っていこうとしていた岡本さんの腕を取った。




岡本さんは歩きだそうとしていたのに、反対側に引っ張られる形になってしまい後ろにバランスを崩す。




その体を、受け止めた。


なるべく驚かせないように、やんわりと。




僕に支えられた岡本さんは、すぐに僕の方へと振り返る。



「……見つけた…っ!」


岡本さんの顔を確認して、焦りと不安で喉が渇いて、声が出にくい中、呟く。




良かった……。




無事に、発作を起こさずにここにいてくれて。




岡本さんは、僕の顔を見た瞬間表情が強ばる。



目を見開いて、何か言いたそうに、言葉を探しているみたいだった。



僕から体を話そうとしっかり立つけど、僕は腕を離さない。



離すつもりもない。



「……なんで?」



しばらくしてやっと口を開いた岡本さんから出てきたのは、僕に対する疑問だった。