「なぁ、真治はどおすんの?
卒業したら。」


夕方の葵ヶ丘からは
はる達が育った南街が
真っ赤に染まって見えた。


省兄ちゃんたちと過ごす
最後の冬休み。

最後の一日。




「俺。東京行って、
音楽したい。」




しんちゃんは小さく

夕日に向かって呟いた。