甘い甘いキスをお姫様に



学校の入り口まで来ると、拓斗が目に入った。

女と抱き合ってグルグル回っていた。



「…拓斗。」


俺はゆっくり近づいた。


「あ、涼!!」

俺の顔を見るなり近寄っていた。



「ソイツ誰?彼女?」

俺はさっき拓斗と抱き合っていた女を指差した。

その女は俺に警戒してるのか、近寄ってこない…。



「ん?違うよ!電車で会ったから一緒に来た!」

「ふ~ん」


拓斗は女と絡まない奴だから珍しかった。




拓斗は俺の紹介をしてからその女は俺を警戒しながら自己紹介した。






羽月―――。


どっかで聞いた事がある名前だった…。

羽月、お前が…あの時の女だったなんて…全然気が付かなかったんだ。








チビだのブスだの言ったらその女は反抗してきた。

こういう女は苦手なはずなのに何故か、全然イラッと来なかった。




むしろ、楽しかった……。