気づいたら、あたしは涼によって立たされていた。
『あ、ありがとう…。』
あたしはビックリしすぎて素直にお礼を言っていた。
「……へぇ。ちゃんとお礼言えるじゃん。いい子いい子ー♪」
コイツ…。
絶対に子供扱いしてるよ…。
いつか仕返ししてやるーー!!!
あたしが涼を睨んでいると、拓斗がこっちに来た。
「涼、羽月!!時間やばいぞー。」
『え!?』
校舎の時計を見ると、もう教室に入らなくてはいけない時間だった。
拓斗と奈美の方を見るともう遠くにいた。
走るの早っっっっ!!!!?
奈美は中学生の時に陸上部に入っていた。
県大会で優勝した事もあるくらい足は速い。
拓斗は見るからに早そうだ…。

