「いや…別に大丈夫だよ…」


『いえいえ…何かお礼を……』


「うーん…じゃあ…」


その瞬間男の人の顔がさっきまでとは違う狼になったような顔をした…



その瞬間私の唇に柔らかい感触がした。


『………っ…!!!』


『最低っ!』


私はそう言って男を突き飛ばした。


『いってーー』


そう言いながら腰をさすっている。


『最悪!!……人のファースト……キス……。』


うぅ……もう最悪だー…

最初で最後のファーストキス………。

…さようなら……(泣)


あたしの夢見ていたファーストキスはこんな呆気なく終わってしまった。