意地悪王子と天然彼女





『だって…謝ってもらったし…』


まだ怒ってるんじゃ謝ってもらった意味がない。


「でも…」


未練があるように見る海。


『お願い…。』


必死にお願いする。


「……あぁもう…分かったよ…」


やっと海は諦めてくれたようです。


『じゃ綾瀬先輩…お気をつけて。』


“もう…帰って良いですよ”そういう感じで言う。


「本当ごめんね。そして…ありがとう。」


先輩は緩い笑顔で話す。


「おい、二度と顔出すんじゃねぇぞ。」


海はそう言ったがこれが精一杯の優しさなんだと思った。

でもなんか不器用で…(笑)


「…うん…。じゃバイバイ…。」


そう言って先輩はゆっくり帰って行った。