意地悪王子と天然彼女





『……あたし…あたし……』


顔を俯きながら言う。


「と、とにかく私の部屋に行こう!!」


あたしの手を引っ張って梨麻の部屋まで連れて行ってくれる。


パタンッ

静かにドアを閉める音が響く。


「…座って。」


優しくあたしをソファに座らせてくれる。


「お茶いれるね」


そう言ってキッチンに向かう。


『ありがとう。』


あたしに温かいお茶を渡してくれた。


「…それで…?どうしたの…?」


あたしの顔を覗き込みながら言う梨麻。


『…実はね…さっきあたし梨麻の相談に乗ってた…じゃん…?』


「…うん…。」


『その時あたし龍君の事…格好良いって言ってたでしょ…?』


「…うん…私の為に言ってくれたんだよね…。」


優しく微笑む梨麻。