意地悪王子と天然彼女




「えっとじゃ一人ずつくじを引いていって下さい。」


箱を持ちながら言う海。


〈んじゃ俺から―!〉

〈どうなるんだろう…〉


どんどん席がうまっていく。


皆引き終わって先生が言う。


「じゃあ学級委員は空いてる席でも…いいか?」


そう言われて空いてる席を見渡す。


『……離れちゃうじゃん…』


小さく誰にも聞こえない位の音量で呟く。


だけど、海は…。


「あー俺は大丈夫です。」


うそ…どうして…。


「高橋も良いか?」


『……はい…。』


「すまないな…。じゃ席替えしたからってうるさくするなよ!」


きちんと生徒に注意してから教室を出て行った。