開いた瞬間外へ飛び出す。


『はぁ……。』


あのまま一緒に居たら大変な事になっていただろう…。


「……なぁ……。」


後ろから近づいてきて言われる。


「あとで…覚悟しとけよ…?」


あたしの耳元で悪魔の囁きが聞こえた。


『……っ……。』


そのままスタスタと梨麻と山下君の元へ歩いていく海。


あんな言葉を残して一人で行くなんて!

“覚悟しとけよ”って何を覚悟すれば……。

時間が経つのがやけに怖くなった…。


その後ろをあたしもついていく。


梨麻に後で“楽しかった?”なんて聞かれた…。


あたしは普通に楽しかったって言ったけど海は……

“楽しかった…いろんな意味で…!”

なんて言って山下君に不思議そうに見られたけど笑って誤魔化した…。


でも今日はいろいろあったけど本当に楽しかった!!



…もうすぐあんな事が起こるなんて全然分からなかった…。