意地悪王子と天然彼女




「バカって誰に言ってって…あーだから泣くなって……」


『……そんな事言われたって……自然と涙が……』


「…まったく……困ったお姫さんだな…。」


優しく笑いかける海に心が飛び跳ねた。

そして一気に顔から火が出るくらい熱くなったのが分かった。


『じゃ海はずっとあたしの王子様でいてね……?』


あたしも海にとびっきりに笑い掛ける。


「っ!…そうだな…!」


ほんのり赤くなった海の顔。


『照れてるー♪海可愛いー!』


そんな事を言ったあたしは後悔をとてもとてもしました。


「へぇ…俺をからかうのか…。良い度胸ですねー…美亜ちゃん?」


一瞬にして変わる海の顔。

悪魔にしか見えない…。

いや…悪魔?もっとすごいかも…。


『そんな事…ないです…。』


その時……!


「はい!到着です。また来て下さいねー。」


ガチャッと開く扉と共に定員さんの声が聞こえた。


…神様は救ってくれました。