意地悪王子と天然彼女




『……え……どうして…?』


「…………。」


『何で…?……もう…いいよ…。分かった…。』


そっか……。

海は水着が似合っていないあたしと歩くのなんてきっと……嫌なんだ…。

だからさっきやめようなんて…言ったんだ…。

そういうことか………。



『もういいっ!…海の…バカ……!!』


「あっ!おい!!」


あたしは海の声に足を止める事なく走った。


バカだな……。

ふられちゃうんだ…あたし…。

水着なんて着なければ良かったのかな…?


そして走り続けて着いたのは人通りが少なく薄暗い場所…。


少し気持ちを落ち着かせようと思い、その場にしゃがみ込んだ。


その瞬間知らず知らずに涙がボロボロとこぼれてきた。