意地悪王子と天然彼女



――そして土曜日――

午前10時……


「ほら美亜速く速く!!」


『待ってよ~……』


「ほんとお前おせぇ…。」


呆れた様な顔で言ってくる。


『……なっ!!』


「美亜私は龍と先歩くからね!海君美亜よろしくっ!」


『うぅ…梨麻……。』


「ったく速く歩けよ…」


『だってー…。』


慣れないヒールなんて履いて来るんじゃなかった……。


「なんだったら抱っこしてやろうか?お姫様抱っこ♪」


『い…良いよ!自分で歩くから!!』


「後で“歩けない~”なんて言うなよ。」


『…いっ…言わないもん!』


このままだと言ってしまいそうな気がする…。