橘が薫の部屋の前に立ちはだかる、重厚なドアを開ける。頭を下にして抱えられ、言い争いで疲れ、ぐったりした薫のその身体を、広いひろーいベッドに寝かせる。そして傍らにゴールデンレトリバーの抱き枕。
そして薫に布団を掛け、安堵の溜息を吐く。
やれやれ、とそのベッドに腰掛け、薫のぐったりした綺麗な顔を手袋を外したその素手で一撫でし、そして薫には滅多に見せない、ふんわりとした表情で微笑み、おやすみなさい。と心の内で密やかに呟く。
さて、そろそろ私も寝なくてはと思い、薫から離れようと後ろを向いたその刹那、急に腕を掴まれ、橘はベッドに倒れこんでしまった!
「……起きていらっしゃったのですか?」
そして薫に布団を掛け、安堵の溜息を吐く。
やれやれ、とそのベッドに腰掛け、薫のぐったりした綺麗な顔を手袋を外したその素手で一撫でし、そして薫には滅多に見せない、ふんわりとした表情で微笑み、おやすみなさい。と心の内で密やかに呟く。
さて、そろそろ私も寝なくてはと思い、薫から離れようと後ろを向いたその刹那、急に腕を掴まれ、橘はベッドに倒れこんでしまった!
「……起きていらっしゃったのですか?」


