さぁ、跪いて快楽を乞え!

「坊っちゃん、いかがなさいました?」

「とし……橘探してるんだけど、見てない?」

寿を探してふらふら歩いていると、メイドの一人に会ってしまった。ヤバい、上にカーディガンを羽織ってはいるが、スエットのままだ……。

「先程お部屋に戻られていましたよ。お体に触ります。お戻りください」

「ん、分かった。橘見付けたらね」

「伝言でしたら、私が。坊っちゃんは部屋へ戻ってお休みなさっていてください」

「いや、良いよ。俺が直接行った方が早い」

「そう仰らず」

「じゃあ、連れてって」

「はい。かしこまりまし……はい!?」

急に連れていけと言い出す俺にメイドが訳も分からず返事をする。ふん、意固地な奴め。

「良いから良いから。行くよ」