さぁ、跪いて快楽を乞え!

また、静寂。寿が居るのに何も話さない。

いや、俺が風邪ひいてるから何も話さないってのは、分かってるんだけどさ。

「……先ほどからずっと寝返りをうっていますが、どうかなさいました? 眠れれないんですか?」

「あー……うん。まぁ、そんなとこ」

「困りましたねぇ……」

顎に軽く拳を添え、寿が考える。何かあるのだろうか……?

「何で?」

「寝返りの音が煩くて仕事に集中できないんですよ。つまりは、早く寝ろ」

「お前なぁっ!」

「事実でしょう?」

「そうだけどさぁ……」

「おや、認めるとは珍しいですね」