「だっ、大丈夫?」

顔はさっきより真っ赤だった。

ごめんなさい、伶くん。
私はあなたが大好きです。

「また、何かあったら相談乗るよ」


じゃあね、と言って
伶くんは向こうへ行った。

―行かないで。

でも、止められるわけがなかった。

あの人のところに行くんでしょ?