しっかりした里央と
ちょっと頼りない印象の北村くん。
相性的には悪くない。

昼休み終了まで
2人はずっと喋っていた。


「ごめん、待たせた」

「いいよ、私もなつみと喋れたし」

「…でさ、ウチまだ悩んでんだよね」

「どんなとこが?」

「今日ちゃんと喋ったばっかなのに
 好きになってるところとか」

「アリじゃない?」

「でもそれって軽い」

里央はため息をついた。

「どうする?なつみに相談するとか。
 北村くんとも仲良さそうだったよ」

「でもウチ、悩んだりするキャラじゃない」

「関係ないって」


「…でも、好きなんだよね」


私はこんな時
どう言えばいいか分からなかった。