あの人が好きで。





土曜日。



「優亜先輩!」



「タケ。」



駅前で待ち合わせをしていた。


少し遅れてしまったアタシ。

でもタケはこっちを見て笑いながら手を振っている。



「ごめん。遅れちゃった。」



「いいっすよ!こんぐらい!」



まぁ、10分遅刻しちゃったんだけど・・・。



「じゃ、行きますか。」



タケはアタシに笑いかけて進む。


いい後輩だなぁ。


そんな風にアタシは思っていた。




今日見る映画は、アタシが見たかった、『LOVE LOVE』という、恋愛ストーリーのものだ。


タケはアタシに合わせてくれた。



映画館でその映画を見たけど、心がもやもやした。



聡に対して、申し訳ない気持ちでいっぱいになった。