あの人が好きで。




「なっ・・・お前、なんてこと・・・。」



「アタシが初だったんでしょ?聡。アタシは聡の全部を知ってるよ?」



七海さんはアタシに言ってきた。


そんな・・・。聡の初が、七海さんだったなんて。

苦しくって、悲しくって。


自然と涙が流れて、止まらなくなった。



「優亜ッッ・・・!おぃ、いい加減にしろよ、七海。」



「ふぅーん、泣くんだ。そうやってセコイことするんだね。」




「セコイことなんてっっ・・・してっっしてないもん!!」



アタシは立ち上がって、喫茶店をとっさに出た。


帰れるはずもないのに。

だって聡の車で着たんだもん。


お金、全然持ってないし、電車もわかんないし。




涙があふれて、前がぼやける。

あれ・・・?目の前が・・・。


意識が遠くなって・・・。



アタシの記憶はソコで終わった。