あの人が好きで。



後ろから声。


女の人の高いソプラノの。




「聡だょね!久しぶり!」



「あ・・・七海。」



聡の知り合い?でも、なんで聡って呼んでるの?


なんで聡も呼びすてで呼んでるの?



アタシの心がおかしくなった。




「何々?彼女?若い子ね。」


「お前に関係ないだろ。」


女の人が聡に言う。

そして女の人は、アタシに近づいてきた。



「どうも、彼女さん★アタシは高西七海。聡とは高校の同級生で、元カノ。」



・・・聞きたくなかった。


元カノ。


分かってるよ。彼女くらいいたこと。


でも、そのひとを知りたくはなかった。


だって今はアタシが聡の彼女なんだもん。



「・・・花塚優亜です・・・。」



「優亜ちゃんかぁ、へぇ~。」



「だから、お前関係ないだろ。優亜、行こう。」



聡が言ってくれたから、ちょっと安心した。


あんまり一緒にいたくないもん。