あの人が好きで。




「エッッ?あ、あそこ??」



「うん。だって高いところじゃないだろ。」



「そ、そうだけど・・・。うん。」




足が震えてきた。


だってアタシ、お化け屋敷大ッキライなんだもん!!!


この世でキライなもの、お化け&虫・・・。




「恐怖の世界をお楽しみください・・・。」


スタッフの人が言う。



「ども。」



聡、超余裕だ。


アタシはささっと聡の後ろを引っ張る。



「何?どした?」


「う、ううん。」



ドンドン入っていく。



「う~ら~め~し~やぁ~」



「きゃぁぁぁぁぁあああああああッッ!もういやぁッッ!」



ついにアタシは座り込んじゃった。


入るときでさえ、怖くて怖くて・・・。



「おぃ?大丈夫か?!」



「やだょぉ~う~ッッ」


「お前、お化け屋敷、ダメなの?!」


「・・・うん。」


「あ~・・・。ごめん。」


聡が座り込むアタシに手を差し伸べてくれた。


あ・・・手、つないでなかった。


つなぎたかったけど、忘れてた。


「いいの・・・?」


「何が。」


「手ぇつないでも・・・。」


「いいに決まってんじゃん(笑)」



アタシはすぐに手をつないだ。

だって怖いんだもん。



「ほら、急いで出よう。」


「うん・・・。」




そのあとも、お化けがいっぱい出てきて・・・。


でも、聡が、いつも、

「大丈夫。」


って言ってくれたから、全然平気だった。