「ほら、ゴミ袋のココ。ちょうど破れてて、ゴミが出てくるところだったんだよ~」
そう言いながら、浅野さんはゴミ袋の破れた箇所を、僕のあげたミサンガで器用に縛り、穴を塞いだ。
「あ、浅野さん…」
「助かったよ、米倉君」
満足そうにゴミ袋を持ち、そして、山積みになっているゴミ捨て場にポイっと投げ捨てた。
「ウ、ウソだ…」
呆然とその光景を見ていた僕に、黒崎が憐れみの視線を送ってきた。
「モカって時々すげえ残酷だな…」
「え?何?」
「いや、何でも」
そう言って2人は、何事もなかったかのように僕の横を通り過ぎて去っていった。
去り際、黒崎が僕に囁いた。
「米倉、諦めろ。モカがお前の気持ちに気付くことはない」
こうして、僕の恋心は見事に散った。
そう言いながら、浅野さんはゴミ袋の破れた箇所を、僕のあげたミサンガで器用に縛り、穴を塞いだ。
「あ、浅野さん…」
「助かったよ、米倉君」
満足そうにゴミ袋を持ち、そして、山積みになっているゴミ捨て場にポイっと投げ捨てた。
「ウ、ウソだ…」
呆然とその光景を見ていた僕に、黒崎が憐れみの視線を送ってきた。
「モカって時々すげえ残酷だな…」
「え?何?」
「いや、何でも」
そう言って2人は、何事もなかったかのように僕の横を通り過ぎて去っていった。
去り際、黒崎が僕に囁いた。
「米倉、諦めろ。モカがお前の気持ちに気付くことはない」
こうして、僕の恋心は見事に散った。