しかし、そんな僕が唯一認めた女子、それが浅野モカさん。


浅野さんは僕のことをちゃんと「米倉君」と呼んでくれ、決してオタクのことをバカにしない。

もちろん、僕のことを気持ち悪がったりもしない。



「あ、おはよう。米倉君」

「…お、おはよ……」


浅野さんはいつも遅刻ギリギリに登校してくる。

僕も朝が苦手なので時々鉢合わせるが、そんな時、いつも浅野さんの方から挨拶をしてくれる。



もしかして……

浅野さんも僕のコト、好きなのかもしれない…。


遅刻ギリギリなのも、僕に合わせてるんだ…。


フッ…まいったなぁ。相思相愛じゃないか。