それはチューリップになるか 蝶々になるか猫になるか分からない。 人間になれるのかも分からない。 だけどまた呼吸をしてこの世界に戻ってくる。 あなたの前に現れるように。 「そのときにはちゃんと笑っててよ。 こんなカッコ悪い姿見せないでよ。」 彼は今、自分の姿に気づいたのか 顔を伏せてうなずく。 「じゃあ…行くね。」 私は立ち上がった。