「ウメコ…俺、お前がいない世界で


生きる自信なんてないよ…」


弘樹はひざから崩れ落ちて泣いた。



私は彼の目の前に座った。



アキラは私を止めることをやめたみたい。



「弘樹、顔を上げて。前を見て。」


優しく声をかけた。


目があった。


彼には私の姿を見えてないけど


ちゃんと目が合っている。



野獣みたいな顔、


だけど、やっぱり弘樹だ。



「私、時間はかかるかもしれないけど


またいつかこの世界に戻ってくるから。



新しい命として。」




生まれ変わる。



あなたのために。