そう怒るけど、一人で食べるよりはマシだと思う。


「そういえば、"お助け隊"どうでした?」


「ああ…なんか下界の人々を助けるんだって。」


「えっ!?じゃあ、下界に行けるの!?すごーい!!」



サラはフォークを持ったまま拍手をする。




「下界かぁ。死んでから一回も行ったことないなぁ。」


「やっぱり普通の人じゃ行けないもんなの?」


「うん、だけどヘヴンに来れない人はずっとあっちにいるだろうね。

成仏って言うんだっけ。」



彼女は夢の話をするように目を輝かせる。





もしかしたら、このヘヴンにいる人は


下界に行くこと―下界自体が


"幻想"のように思っているかもしれない。




生きていた時はこの天国が


"幻想"のようなものなんじゃないかって思ってたのに。