「行くか」 彼は圭吾に背を向けて歩き出す。 「もういいの?」 「うん」 私は涙の再会を期待してた。 けど…。 私はもう一度、圭吾を見る。 圭吾は決心をしたようなとても小学生に見えないような勇ましい顔をしていた。 「お兄ちゃんの…役目は終わった…か…」 私はそう呟いてアキラのあとを追った。 ―こういう再会もいいかもね。