「俺も…ここに初めて来たときそうだった。」 団長さんは低い声で言う。 「最初は受け入れられないと思う。 だけど、ここは良いところだ。 また新しい生きがいが出来るぞ。 って、生きてないのに生きがいって変だけどな。」 そう言って、団長さんは小さく笑う。 私を慰めてくれているのだろう。 でも、私は自分の心の整理で精いっぱいだった。