「お待ちしていました。」 すると、私の横に黒スーツのおじいさんが凛々しく立っていた。 「えっ、あの…ここは…」 「天国です。」 おじいさんはためらいもなく言う。 「てっ天国!?」 私、何かヤバいことしたっけ? 「あなたは今さっきお亡くなりになりました。」 はぁ!? 何言ってんの、このおっさん。 頭の中がパニックになる。 「だってさっき私は弘樹と…。」 おじいさんはコクリとうなずく。 「あなたは弘樹さんと遊園地へ遊びに行った帰り 後ろから来た乗用車に引かれてお亡くなりになりました。」